Press7 [Mac][HyperCard]

Mule3 vs アプルっちの勝者は…

コードネーム"Hinny"ことMule 3の行方、頭角をあらわしたアプルっち

 現在開発されている"Hinny"ことMule 3は、たつ工房には珍しく外部にあまり情報を公開せずに行われているため、巷にはいくつかの噂が飛び交っている。

 最近Muleの3rd. Partyの大御所とされるPONAPALT-Factoryで、Muleプロジェクト担当がHyperExtend開発者としても知られるファクトリー代表のポナパルト氏から、その補佐のシレスト嬢に変更された。ファクトリーの発表によると「この冬の人事による変更であり、Mule3の開発体制には何ら変更はない」ということだが、「ファクトリーはMule開発を打ち切る予定」「HyperCardと共に消え去る運命か?」という噂が流れている。

 IMS/Jでは事の真相を探るため、PONAPALT-Factoryに直接連絡を取ったところ、偶然にも渦中のシレスト嬢が電話口に出た。彼女によると「編集長(=ポナパルト氏)のみがファクトリーの開発担当ではありません。私もHyperCardに関してはかなりの知識を持っていると自負していますが。担当が私に変わったということがなぜ開発中止の噂につながるのか私にはわかりません……」と、怒りの感情をあらわにした。

 また、たつ工房側にも連絡を取ろうとしたが、こちらは留守番電話の状態がいつも続いており、断念せざるをえなかった。開発中のTATSUNOSKE.氏は完全に没頭するあまり留守電を切るのを忘れるという噂もあり、一応開発は続行中の模様だが、正式版リリースの時期はいまだ不明である。

 これに対して、MySoft開発のアプルっちは、たつ工房+ファクトリー連合に対してかなり脅威となる可能性を秘めている。MySoft代表のJasper氏によると「たつ工房一社独占のMacアシスタント業界は、ちょうど某社がOSについて独占的な地位を持っているのと同じことを意味し、現状では発展は全くありえないことになる。ユーザーは正当な競争によるさらなる開発速度の向上を求めているのだ」として現状をきつく非難した。

 MySoftが親の会に対抗してAIK(アプルっち育成の会)を立ち上げ、現在では"Mule + 親の会" VS "アプルっち + AIK"の図式があきらかになった。しかし、Mule親の会にJasper氏の名前があるばかりか、AIKの会員としてポナパルト氏の名前も刻まれており、それほど両陣営は対抗していないのではないかという噂もあるが、これはまだ未確認情報であるため今は結論づけることはできない。

[Yoshiaki Murao / IMS/J]

 

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