動作が重いとあまり評判のよくないXTを「HEの後継」としたPFの真意
6月14日、待望の正式版リリースを果たし、その1日後に早速バグ修正版を出したというMacOS8.5Jもびっくりの欠陥をさらけだし、また「HyperExtendと比べて動作が重くなった」と既存ユーザーにも不評な、さっそく暗礁に乗り上げた感のあるXTだが、ファクトリーによると、これは「将来への布石」であるという。以下はファクトリー代表、ポナパルト氏への直接インタビューの一部である。共同:それでは、あまり評判のよくないXTを、HyperExtendの後継として据えた理由は。
ポナ:まず1つ目、HyperExtendの後継とした理由は、HyperExtendの拡張はすでに限界に来ていたこと。2つ目、評判の良くない理由は、まだディストリビューションが出そろっておらず、XTの本当の柔軟な機能拡張方式とモジュールの開発の簡便さをまだ誰も完全には感じることはできないということに尽きる。無論、それだけまだカーネルのバグ取りがあまり進んでいないのだけれど。
共同:そういえば先日も重大なバグが出たということで、発表の1日後にRev.2をリリースしたが。
ポナ:……もうあんなミスはまっぴらだ。夜中に眠い目をこすりながら、コーヒーで無理矢理目を覚まして、午前1時半まで作業をするということがあれだけつらいとは思わなかったね。……午前2時までチャットやっていた時は何とも思わなかったが。
共同:XTはOSであるとおっしゃっているが、それではKage-OSやJaskintoshとの互換性は。
ポナ:まったくない。技術的には不可能ではないが、仕様書はもちろん、製品概要も非公開なので何とも言えない。あいにくとそれを見通せるような魔術の使える社員は雇っていないので。
共同:シレスト嬢あたり、実は先ほどの2大OSプロジェクトを魔術で予言しているのでは?
ポナ:うちのパートナーをそんな悪魔かノストラダムスかそのあたりとごちゃまぜにしないでくれ。
共同:Kage-OSのKage Computer社がMySoftのJasper氏と組んで、XTに対して「あれは使えねぇキャンペーン」を実施すると言う噂が流れているが、今後どのようなことが予想されるか。
ポナ:カーネル自身についてはこれまで実績のあるHyperExtendのコードを使用しているので、まったく使えないという状況に今後陥ることは考えにくい……とできれば思っておきたい。だいたい何よりもまずKage Computer社はHyperExtend時代からのサードパーティーだ。
共同:しかし、某ア▽プルと某マイク■ソフトの関係のように、なんらかの裏の意図があるようにも思われるのだが。影山氏やJasper氏が対策を練っていないとは思えない。
ポナ:そのことは断じてありえない。君はそんなに悪い噂をたてるのが趣味なのか?
最後の質問に腹を立てたポナパルト氏は、そのまま退席してしまったが、少なくとも同社のXT開発に対する姿勢は極めて真剣であることが明らかになった。今後ディストリビューションがいくつか出そろった時点でのユーザーの反応に期待しよう。
なお、XTのAbout画面問題と「ルカちゃん」組込み問題については、ファクトリー・たつ工房共に「ノーコメント」という状況であるが、この「浮気」についてシレスト嬢が機嫌を損ねているという情報もあり、難しい局面に追い込まれている。
[Thories Shalem/ハイパー共同]