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XT(April Fool)のカーネル部分は再配布自由に?

Linuxのように数々のディストリビューションが出る可能性も?

 5月4日、大阪府内某所で第1回"April Fool Meeting"が行われ、開発にかかわる団体のほかにも、HyperExtend環境から移行する予定のたくさんのサードパーティーや個人開発者等で会場はほぼ満席となった。

 その中で基調講演に立ったカメレオン=ポナパルト氏(PONAPALT-Factory CEO兼April Foolプロジェクト主任)は

 「カーネル部分はかなり機能を削る予定であるため、モジュールなしではそれこそただのでくの坊だ。もしかしたらこの紙切れよりも役に立たないかもしれない。我々はこの問題に対していくつかの解決策を考えているが、最も有力な方法としては……そう、ちょうどLinuxのような雰囲気を目指すことであろう」

 と述べ、カーネル部分を改造・再配布可能にすることをほのめかした。

 今話題となっているPC-UNIXの一つの勢力、Linuxは、再配布可能となっているため、ライブラリやソフト等を1つのパッケージにまとめて配布する「ディストリビューション」が存在し、このために一般ユーザーは必要なファイル類をかきあつめる手間が省け、設定さえすればすぐに環境がととのうわけである。

 これと同じように、April Fool開発者陣やサードパーティー群が、自社開発のモジュールをまとめてセットにして「XT○○○○パッケージ」などという名前をつけて配布する、というのがポナ氏の考えであろう。

 また、もう1つ、「April FoolプロジェクトはXTのマスコットにルカちゃんを採用するのではないか」という噂もまことしやかに流れている。

 ルカちゃんとはTATSU KoBoが開発中の"フェアリーアシスタント"のキャラクター(PFプレスリリース9参照)であるが、その開発がほぼ某社の某○penD○cと同じように打ち捨てられた状態にあるらしく、せめてこのシステム、もしくはキャラクターだけでもどこかにライセンスさせてなんとか利益を確保したいところである。

 ちょうどそれに合わせたようにXTの開発が始まったため、TATSU KoBoはこのライセンスの件をApril Foolの元締めであるPONAPALT-Factoryに持ちかける可能性が濃厚となったが、ここでネックとなるのはシレスト嬢の存在であろう。彼女をどう丸め込むかが"ルカちゃんプロジェクト"の存廃を決める鍵となるのかもしれない。

[Mari Kato / ハイパー共同]

 

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