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たつ工房がMule 3の開発を正式に発表

新規機能拡張アーキテクチャを搭載した画期的デスクトップ・アシスタント
  

 たつ工房(CEO:TATSUNOSKE. 資本金2980円)は1998年9月12日、自社主力製品であるデスクトップ・アシスタントソフトMuleのバージョン3を制作中であり、すでに一部のデベロッパーにalpha版を配布してあることを明らかにした。

 同社MuleシリーズはHyperCardスタックであり、独自技術によりプラグインアーキテクチャを装備し高い拡張性をもちながら、そのユーザーインターフェースの秀逸さと洗練されたキャラクターにより、これまでも同業界から絶大な支持を受けていた。今回のバージョンからは、たつ工房自らがあえてそのプラグインアーキテクチャを廃止し、その代わりとなる革新的な機能拡張技術(開発コードネーム「Hinny」)によってMuleの動作を拡張することとなる。

 この新技術は、Mule本体内部自体にこれまでプラグインとして提供されていた実行スクリプトを組み込むことで、あまりにも多いプラグインファイルの管理の難しさと、それによる実行速度の低下を同時に解決するものであり、最大10%の高速化を実現する。

 また、内部システムやパラメータの簡略化、情報表示の別ウィンドウ化とさらなるパラメータの直感的な表示を実現し、キャラクターのイラスト・動作もゼロから作り直すという大幅なチューンアップがはかられている。

 従来から3rd. PartyとしてMule関連のソフトウェアをリリースしているPONAPALT-Factoryの編集長、Chameleon氏は「alpha版を現在いち早く動作テストにかけ、ユーザーインターフェース等に関しても検討中だが、従来バージョンに比べてすばらしく飛躍的な進化をとげている。」と述べ、Mule 3にも対応していくことを明らかにした。

 また、Muleの世界的エバンジェリストであるわこう氏は「バージョン3は期待できる仕上がりになるだろうと聞いている。我々はこれからもMuleを使いつづけるであろう」と述べ、従来からのユーザーもバージョンアップには好意的であることを示した。

 ある情報筋によると、iMacの発表により新規女性Macユーザーが増加しており、たつ工房の今回のバージョンアップはそういった女性ユーザーの獲得を目指したものではないかと推測されるが、たつ工房はその件に関してはコメントを避けている。

[Shillest Noydellfarm / PF Internet Section]

 

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