+-----続学園物語-----+

 


続学園物語
 

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・第八章 過去の国から遥々と…

 「……てなわけで、比例関係が成り立つ訳ですなァ。」
 ………てなワケで

 ばっこぉぉぉぉんっっ!

 「なっ何事だぁぁっ!?」
 「もしかして、加藤かぁっ!?」
 半分当たり。
 新校舎の三分の一を吹っ飛ばして奴らが帰ってきた。
 「ああっ!校舎が無いぃっ!?」
 「あっ、あいつらが生きていたぁっ!?」
 そう、彼らは帰ってきた。現代日本にっっ!!
 「………た、ただいま。」
 「ヲ、ヲカエリナサヰ。」
 紛れもなくここは学園っ!男、村尾良昭ただいま帰って参りましたぁっ!!
 「着いたね、良昭クン。」
 「ああ帰ってきた。」
 バケツでごはんのダビングしなきゃな、うん。……えぇっ!?授業受けろぉぉっ!?


 「良昭が帰ってきたって?」
 「真里もだってよ。」
 「子供出来たってほんとか?」
 「三つ子らしいぜ。」
 「私の聞いた話だと、首が三つの子供が六人だって。」
 「まじかよ。」
 「良昭クンって、激しいんだって。」
 「うそっ! あの顔で?」
 「そりゃデマだね。下手くそって言ってたぜ。」
 …………………………………ほっほう。
 「を〜い、チミ達。何の話してるのかなァ? あたい達も交ぜてくれるぅ?」
 真里が級友達の後ろに回り込んで言う。
 「ま、真里さんっっ!? ……てことはぁ……。」
 「やあ、久しぶり。元気してた? 四馬鹿カルテット。」
「……………………………。」
 「…………………………。」
 「…………………………。」
 「………………………。」
 顔から血の気が引けていくのが分かる。
 「むっふっふっ。」
 真里がニコニコと笑う。
 「あはっあはっあはっ………………。」
 四人が引きつった笑いを上げる。………人は本当に恐怖した時、笑うことしか出来ないと言う。
 「さぁぁぁぁて、どぉぉぉしようかなぁぁぁ?」
 と、その時
 きぃぃぃんこぉぉぉん、かぁぁぁんこぉぉぉぉぉん………きぃぃぃんこぉぉぉん、かぁぁぁんこぉぉぉぉぉん………。
 「あぁぁっ! 授業が始まっちゃうっ! 行かなきゃっ!」
 ………ち、運のいい奴らだ。
 「移動授業か………で、次って何?」
 後ろの席の奴に聞く。
 「『日本史』。早く移動しないと。」
「……って事は、自習か。」
 「へ?」
 まわりの奴らが同時に素っ頓狂な声を上げる。
 「なんだよ? その反応は?」
 「なんでって……自習じゃないよ。」
 「あ、そっか。あんだけ長い間いなかったんだから、代理の講師ぐらい来るもんな。」
 びびった。相沢が帰ってるはずないもんな。
 隣のクラスに移動するために『日本史』の用意を机から出す。俗に言う『置き勉』という奴だ。お陰で時間割を家であわせる必要がない。鞄の中はマンガとウォークマンだけ。
 「また、良昭クン音楽聞きながら寝たりしないでよ。」
 真里が笑いながら注意する。
 「マンガ読む。当たりそうになったら助けてくれよ。」
 そういいながら、扉を開けた。
 その向こうに待っていたものは………………

              Never End...




 編 集 後 記 っ !

 はじめ「18禁ネタ書いてもいい?」ってKに聞いたら、「阿呆っ!中学生も読むんやぞっ!」と、言われた。………こんなの買うような奴でまともな奴らがいるとは思わなかったが、「この学校ならおっても可笑しくないなぁ。」と思って止めた。
 (その時、読む時点で既にまともではないことを忘れていた。因みに『天使喰いまくり』ってのを書こうとしていた。元ネタは、某18禁名作ゲームから。)
 んで、何しようかな……と思ってたときに、「ををっ!学園物語の続き(公開バージョン)書いたら楽やし、無茶苦茶できるやんかっ!」と思って書くことになった。(ポナパルト氏の承諾は一応得た。)時代は、『学物(非公開バージョン)』の一年後、公開バージョンのキャラを中心にする事に決まった。話のめりはりのためと、時代解説のために創った相沢由克の暴走は、こちらの制御ミスです。(あんなに目立たせるつもりはなかったのに………。)言い訳させてもらうなら、頁が無いってことですか?もともと十六頁の予定だったのに八頁になってしまったので、挿絵割愛、キャラクター設定割愛。と言うことになってしまった。文字も七ポイントで、見にくいかもしれないですが、そこんとこは許してください。(キャラクター設定集は希望者に一部五十円で販売……出来ない……よな?やっぱり。)
 時代考証はある程度時間をかけましたので、大幅なミスは無いと思います。ただ、いろいろ使いたかったネタが、頁の都合上やむを得ず省略しなければならなくて残念です。(一番残念なのは、相沢と大村の対話をほとんど書けなかったこと。)参考文献は『日本の名匠』って著書ですが、著者名があやふやなので書かないことにします。(間違えてたら大変だし。)
 キャラクターについて、一言。良昭&真里は非常に使いやすい、何と言っても馬鹿だし。その反面、相沢&岸窪は非常に使い辛かった。こいつらはボケが少ないのでツッコミのタイミングが難しい。(その分だけ相沢のほうはまだましか。)話の展開上出てきた数々の脇役の中で(敵ヤラレ役以外では)ヤスギほど台詞の少ないのも珍しい。もともと、岸窪との関係も絡めていくつもりが、(何度も言うようだが、)頁の都合上、台詞が二個。更に、存在感が全く無いという結果になった。設定の深さは随一なのに、使えないキャラナンバーワンになってしまった。(思い入れは深い。)完全版の方では活躍させようと思っているが………。(完全版は恐らくエンディングが違うはず。………キャラの性格なんかも大幅に変わると思う。)
 各章のタイトルは、いろんなマンガとか、小説とかから勝手に頂いて、ちょこっと変えたりしています。全部分かった方は凄く変な人です。趣味の一括性が無い人です。(多趣味と言う言い方もあるが……。)
 この話のテーマは、他力本願の危険性の筈だったんですが、いつの間にか忘れていたみたいです。鳥取県の溝口町では鬼を観光名物化しているので(世界一でかい鬼のブロンズ像とか有るのだ。行ったら分かるけど、あちこちに鬼が有る。)「鬼ってぇのは決して人のために人を護ったりしないものだっ!」と言う反抗意識から「敵は鬼だな。うん。」と簡単に決まった。ただし、あんな決着にするつもりは無かった。が、話の展開上予定のネタが使えなくなったのだ。(思いどおりに話が進むなら言うこと無いのに、どうもキャラクターが一人歩きするんだよなぁ…。)良昭の祖父ですが、このバージョンでは名前だけしか出てませんが、また別のバージョンで活躍しています。ただ、そちらの方はだらだら長くなったのでこちらでは出さないことにしました。
 話のラストで扉の向こうにいるのは当初の予定では○○○○の筈でしたが、書かないほうがいいと判断して、省略しました。(と、言うか、それを最後に出すと話が長くなってしまうので………。)取り合えず、筆足らずですが、そのうち努力と根性と技術を身につけて、もうちょっとまともなオチを着けられるように努力します。(馬に乗馬するみたいな言い方になっちゃった。)では、また来年の文化祭にてお会いしましょう。

 PS 設定集まじで欲しい方、売り場の人に言ってください。何らかの方法でお届けできるかも知れません。但し、お金は渡さないように、自分の財布に入れる奴がいるかも知れませんので。
                        続学園物語Ver2.62 96 8/20上がり

 新 編 集 後 記 っ !

 え〜広東風蟹玉です。前回の間違い箇所の訂正及び気に入らなかった所の修正です。
それだけかな?


                   続学園物語Vversion3.32 加筆修正版 上がり

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