+-----学園物語-----+
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−下の章−
全ての謎は解けた。
最初の火の玉直撃は、最近魔法トレーニングしてなかった校長が、試しにぶっぱなしただけのこと。
懲罰室の床が開いた、というのは、下に分厚いベッドがあり、そこに良昭を落とし、それで祭壇まで運んだという訳だ。ちなみに腹痛の原因は懲罰食のムギメシの食あたり。
そしてイケニエというのは、コイケヤのすっぱムーチョ。これは、神の好みと言われている。
はなはだマヌケな話である。
そして、いちばん騒がせた当事者のエルフ娘、加藤真里は……
「今日のメシを、持って来てやったぜい。」
かぽ、と鉄扉の下のメシ差し入れ口をはね上げ、いわくつきのムギメシを差し出す良昭。
「なによぉ。元はあんたのせいでこんなシケた部屋に入るハメになったのに、今日もただムギメシとどけるだけ?パンとかクッキーとか、気の利いたモンはないわけぇぇ?」
人に責任をなすり付けるな。
「あるかっ!そんなもんっ!おまえの不注意が原因だろうがっ!」
「ぶー」
ふくれるな。幼児退行起こすな。
「んじゃあ、行くぜい。」
「ちょっ、ちょっと待ってよぉぉぉっ!あたいはいったいどーなるのぉぉぉっ!」
動物園のゴリラしかり、ゆさゆさと鉄格子窓をゆすり続ける彼女。
風のうわさによると、3日3晩「バザールでござーる」のサルと化して格子をゆすりつづけたらしい。
……彼女が人間かそうでないかという細かいことは置いといて。
人間は、サルから生まれた。
もし彼女が退行現象を引き起こしていたのなら、サルになったのだろう。
「ウッキィィィィィ……」
くわばらくわばら。
May Be Continued...
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